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2009年02月23日

互いを高めあう自主グループ

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 仲間といると 暖かい

 心もホカホカ

 元気もでるね

 / うさぎ団子 : 2008年晩秋 須坂市どうぶつえん
 
 
 
 
昨年秋にかかわった、子育て中の女性が対象のキャリア支援セミナーは、
2時間×4回という受講期間だった。
私はその内、2回登壇させていただいた。
 
 
主催のひとつである女性支援の団体とは
これまでにも何度か、同様のセミナーでご一緒にお仕事をさせていただいたことがあるが
特徴的なのは、
 
 「参加者同士のネットワーク作り」
 
も、企画側のねらいとしてあることだ。
 
 
講座を受けて終わり、ではなく、
そこで同じような悩みや目的を持った人たちが集まったご縁を
本人たちが自主的に継続させていけるような「場作り」が、
講師の私に与えら得る役割の一つとなる。
  
私の担当する時間は主に、
キャリアを見つめなおしたり未来を描くようなワークシートを基にしたワーク中心で、
様々な人同士がつながったり、互いに関心を持ってもらえるような工夫をしている。
 
 
昨秋の講座のその後、について、主催事務局からお知らせが届いた。
 
どうやら、自主グループが生まれ、活動を継続しているようだ。
メンバー同士情報交換したり励ましあう活動の中から、
この4月から職場復帰、再就職するというアクションをおこした人も出てきたという。
  
 
うれしいことだ。

 
 
ネットワークが生まれるのは、私の力だけではない。
 
主催者である団体も、「学習支援者」として、
受講者の方々からこういう活動が生まれるための励ましやサポートを丁寧にされている。
 
また、もう一つの主催である会場提供機関も、とても協力的だ。
受講者同士が講座以外の時間にコミュニケーションを取れるような場の提供をしてくださった。
講座が終わった後でも、活動の会場提供をしてくださっている。
 
他の回の講師の方々も、「人と人とのつながり」の大切さを語ってくださっている。
 
 
こういった、様々な「学習支援者」の存在があって、
受講した人たちの「あったらいいな」「誰かがやってくれたらいいな」という要望が
“私が、私たちが”「動いてみよう」「やってみよう」という気持ちに変化し、
実際の行動へとつながり、
さらに互いに学びあうというスパイラルが続いていくのだと考えている。
 
 (事実、この2つの主催団体と2年前にやらせていたセミナーでも
  自主グループが生まれ、活動が続いていると聞く。)
 
 
 
さて、その、昨秋に開催された講座で生まれた自主グループの
「交流会」なるものが、来月、当時の主催者も交えて開かれることとなった。 
 
受講された方々の「その後」、今後のことについて、
どんな話を聴けるのか、今から楽しみである。

講師・ファシリテーターとしても、
講座で関って終わり、でなく、
その後の関係にもまた再びご縁を持たせていただけるのは、ありがたい。
 
今から、その会が楽しみだ。

■問合せ : 森山貴代

2009年02月19日

人生を語る

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 ここまで歩いてきた
 
 この先にも道は続く
 
 私は歩みを止めない
 
 
 2002年秋 / 中仙道(木曽路の旅にて)

  
  
 
  
  
 

縁あって、某女子大学にて講義をするチャンスをいただいた。
3日間にわたる集中講義の中の中日午前中の2時間。
テーマは「社会教育」

(社会教育:主に学校教育以外で行われる、青少年・成人向けの教育で、
 狭義の生涯学習と意味を同じく使われることもある)

これから社会に出て、一人の女性として生きていく人たちに、
男女共同参画センターや、行政や民間機関主導の生涯学習の講座、
企業研修などで、私が関った
 
キャリアやコミュニケーションの講座の内容についてや、
 
これらの受講生やキャリアカウンセリングで出会った女性たちの、
「人生の様々なステージでの悩み」「学校を出ても学び続ける姿勢」などについて
 
話をさせていただいた。
 
 
 
また、私自身が今の仕事に至るまでの道程についても語らせていただいた。
 
子ども時代の体験が職業選択にもたらした影響・想いの原風景、
夢や想いを当初とは形を変わっているけれど叶えてきたこと、
 
歩き続けること(動く、調べる、人と出会う中で模索していく)、
一度に100%を叶えねばならないとかall or nothing でなく、様々な可能性、グレーゾーンも考えること、

悩みは向上心のあらわれであること、
悩むからこそ学び・気づきを求めるのであること、
社会に出ても「学び」は続くこと、
  
人とのつながりの大切さ、出会う人は皆師であること、
人との出会いの中で「自分」というものを知っていくこと、
いくつになっても学びあう関係を持ち続けること、
 
ふりかえると転機には人やできごととの出会いがあったこと、
今まで体験してきたことにはひとつの無駄もないこと、
 
誰にでも、変えられない制約条件と、変えられることがあること、
その制約条件も含めて、その人にしか生きられない人生(誰も代わってくれない)があること、
 
など・・・
 
 
 
人生を彼女たちの倍ほど生きてきて、いささか、教えたがりのおせっかいだったかもしれない。
 
しかし、私自身が、人生の先輩方からいろいろな話をうかがい、学んできたことを思うと、
こういう人がこんな話をするのを聴くのも、たまには刺激になろう。
 
彼女たちからも感想をいただいた。
私も彼女たちからたくさんの学びを得た。
 
学びあう関係を、ありがとう。
そして、この機会を与えてくださった方に、あらためて感謝を申し上げたい。