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2007年07月28日

組織の学び -実践のふり返り-

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 ふり返れば
 そこに道がある。
 
 前を見ても
 そこにはやはり道がある。
 


 /聖域へと続く道 : 2006年秋 久高島


 
 
 
財団法人日本女性学習財団主催講座、
 
 協働のための 実践力養成セミナー2007
 「組織の学び -組織を成長させる“実践のふり返り”-」

に参加してきた。

 
 
 
当初の受講動機は、「協働」とは少し違っていた。
 
自分の仕事の研修やワークショップで、最近、
主目的、あるいは副目的として、
「仲間作り」「ネットワーク作り」を依頼されることがあり、
その「グループ」が継続していくための方法として
「実践のふり返り」を参考にしたい、
というものだった。
 
ところが、事前課題なるものが郵送で届き、中を見てみると・・・
“まずは実践”とでもいおうか、
「自分の参加している組織をふり返るレポート作成」
が提示されていた。
 
せっかくの機会なので、
私自身がが参加しているキャリアカウンセリングの活動グループの
この7年間の歩みをふり返ることにした。
 
当日は、全国各地から、NPOリーダーや行政関係の方など
「協働」に関係する女性たちが大勢集まった。
 
協働を委託する側、受託する側、それぞれの立場の話も聞け、
参考になった。
 
 
 
最も印象に残ったのは、

  「ふり返り」は「反省」ではない
          「次を準備する」「次を創っていく」ためにある

ということだ。
 
本来の「反省」もマイナス面だけ見るのではなく、
マイナス・プラス両面を客観的に「ふり返る」ことだったのではないかと
私は思うのだが、
ちまたでの「反省」のイメージはというと、
できなかったことが多く着目されたり、
マイナスの側面に目が向けられがちだ。
 
そして、どちらかというと自罰的な見方をする。
 
そういう点から言うと、今回学んだ「ふり返り」は、
より幅広い視野とより客観的な目もって行う作業なのかもしれない。
 
 
 
その手法もいろいろと研究されているようだ。
 
今回体験した「ふり返り」の方法は、
私が実践・体験してきた分野のことと
非常に似たようなプロセスや考え方がベースにあると感じた。
 
例えば、
人間関係やコミュニケーションのワークショップや、
ネイチャーゲーム、自然学校などにおける「体験学習」でも
「体験(実践)」と「ふり返り」を大切にしており、
しかも、マイナス面だけでなくプラス面にも着目する。
 
方法は違えども「ふり返り」にしっかり時間をかけるという考え方や、
全体を多方面から見るという点が似ていると思った。
 

 
「ふり返り」の中でも特に大切にされたのが、
相手の話をじっくりと「聴くこと」、
自分の話しをじっくりと「語ること」 だった。
 
いかに、日ごろ、
相手の話をまるごと(否定せずに)「じっくり聴く」ということが
おろそかになりがちか、あらためて気がついた。
 
しかも、自分の組織活動に関することを、組織のメンバーと
・・・となると、
職場などでもどれくらい行われているのだろう?
  
客観的な事実だけでなく、それに対する思い、気持ちも含めて
組織の成員が互いに語りあい、聴きあう時間を持つことは、
効率と結果重視の現代だからこそ必要なのではないか?
 
そんなことを考えながら、演習にとりくんでいた。
 
互いの話をじっくり聴きあうという行為が、
いかに、相互理解や、各人の気づきを深めるか、
そして、それが問題解決へとつながる礎になるか・・・、
あらためてその大切さをかみしめた。
 
(余談だが、家庭内でも同じだと思った・・・)
 
 
 
組織の実践(活動)を「ふり返る」こと・・・

それは、組織の成員同士が相互理解を図り、
理念や、目標、課題、方針、ルール、役割、そして思いや気持ちなど、
組織が組織として回っていくための基礎の部分を「共有すること」・・・
にほかならなかった。 
 
   突き詰めて言えば、この作業には
   互いに「相手を理解しよう」「相手の言葉に耳を傾けよう」
   「自分のことをわかってもらえるように伝えよう」
   という気持ちがなければ成り立たないのかもしれない。
 
その「共有する」ということと、
共有するための「コミュニケーション」が、
組織内でも難しいし、
「協働」する組織間でも難しいというのが、
今回の参加者の共通の悩みの一つのように思えた。
  
 
 
研修は、実際に受講生が「ふり返り」の方法を演習で行いながら、
「ふり返り」を体感する2日間だった。
 
頭で覚えたものは時と場合によって思い出せなくなるが、
体感したものは、それと似たシチュエーションに身を置いたとき、
自然とよみがえってくるもののように思う。
 
まさに、「(組織活動の)実践をふり返る」実践の2日間であった。
そして、もちろん
 “「実践をふり返る」実践” の “ふり返り” もあったのだった。
 
学習方法としても非常に参考になった。

 

2007年07月25日

心の原風景(2)

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 ここでの生活そのものが
 学びであり
 生きる力の素となる・・・
 
 /麦っ子畑保育園 
 : 2007年夏 神奈川県

 

 
 
翌朝、あわただしく4名が保育園に向かう。
MSちゃんやお姉ちゃん、仲間の1人は出勤だ。
 
 
 
見学ツアー参加者は、当日合流の仲間も合わせて、8名。
保育園で三々五々仲間も集まり、再会を喜び合う。
 
このツアー、仲間の1人がその保育園の先生で、
昨年からいろいろ園の話を聞くたびに、
多くのメンバーが関心を持って「遊びに行きたい!」と言っていたのが、
同窓会も兼ねてやっと実現したのだ。

 麦っ子畑保育園 http://www.mugikko.org/
 
 
 

行ってみると、古い平屋の民家で、まるで沖縄の昔ながらの民家のように、
障子もふすまも、ガラスも網戸も何もない。
  
縁側にはひょうたんの棚が涼しげな日陰を作っていて、
なんとも懐かしい雰囲気なのだ。
 
その内外で、子ども達が元気いっぱい遊んでいた。
 
 
 
「自然流育児」をモットーに、いわゆるお勉強はなく、
絵本の読み聞かせ時間を除けば、
思いっきり遊んだり、年長になると掃除、動物飼育、年下の子の世話など(びっくり!!)で
一日のスケジュールがゆったりと組まれていた。
 
0歳から未就学児まで、そしてこの日は学童の子どもたちまで、
年齢を超えた子ども達同士のかかわりが日常にあった。

障がいを持った子どもも同じように受け入れ、
子ども達同士も分け隔てなく一緒に遊びんでいる。
彼らなりに、サポートもしている。
 
また、年上の子が年下の子の面倒を当たり前のようにみている。
 
子どもたちは社会性をしっかり身に付けているような感じがした。
 
 
 
思いっきり遊び、みんな野生児のようで、あちこちで泣き声がたえなかったりもするが、
一方で、先生の話を聞くときなどは集中力がすごくあり、驚く。
 
先生方が声を荒立てることはめったとない。
話をするときなど、むしろ小さめかもしれない。
子ども達はその声を正座しながら身を乗り出して聞こうとしていた。
 
 
 
食事時間は、2歳児の子達と一緒に。
2歳という年齢をあまりイメージできないでいたが、
子ども同士会話が成り立つし、私にもいろいろ話しかけてくれた。

「おかわりする時は、並んで“おかわり下さい”って言うんだよ」とか、
「ごちそう様の後は、大人は台所に(食器を)持って行くんだよ」と
彼らに園のルールを教えてもらった。

そんな彼らは、配膳台の下の食器置き場に、箸・皿・コップを
ちゃーんと分けて積み重ねるのだ!
 
 
  
食事は無添加無農薬の食材、アレルギー用も用意して、
心身ともに健やかに育ちそうな雰囲気。
 
 
 
学童の子ども達も、この園の卒園生のようだ。
学童と園の子ども達が一緒に遊ぶ時間帯には、
みんな入り乱れている印象。

園の建物が民家というのもあり、
「ここは大きな家族だなー」という感想を持った。
 
いわゆる「お勉強」なんかよりももっともっと大切なことを
たくさん体験し、学んでいる子ども達・・・
 
ここでの体験は、子ども達にとって心の原風景になるだろう。

この子達が大人になるまで、今の感性を失ってほしくないなーと強く思った。
 
 

貴重な体験をさせていただいた。
「人間って何だろう?」「生きるのに大切なことって何だろう?」
・・・今日の体験をつきつめていけば、そんな問いまでたどり着きそうだ。
 
大勢での見学を許可してくださった園長さん、
間に入ってコーディネートしてくれたMっちょには、
本当に感謝です。ありがとうございました。

心の原風景(1)

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 イメージであらわすと
 こんな気持ち・・・
 
 みんながいて、
 一人ひとりの心があったかくて・・・ 
   
 /ねむの木の仲間 : 2007年夏 入谷

 
 
 
 
 
昨年、毎月通って1泊2日で様々な体験を共有した自然学校の講座生仲間達が、
「再会イベント」で久しぶりに顔を合わせた。
 
週半ばの平日だというのに、
前夜祭の「お泊まり会」、
メインイベントの「保育園見学ツアー」には、
それぞれ時間をやりくりして仲間が半数以上集まった。
 
 
 

前夜祭は、「ぜひツアーの前か後ろに家に泊まりにきて」と提案してくれたMSちゃんのお宅に。
女性5名、男性1名が参加。
 
お母さんとお姉さんには、自然学校のイベントでも何度かお目にかかっていたが、
お父さんにお目にかかるのは初めて。
 
夕方からお邪魔したS家は、青々とした稲の葉が生い茂る田園風景の中にあり、
家庭菜園をやっているお母さんが、畑で取れた野菜たちや初物のとうもろこしの料理で、
待っていてくれた。
 
 
 
お姉さんやお父さん、MSちゃんの友達など総勢10名が食卓を囲む。
  
翌日はそれぞれに、仕事やツアーなど控えているのをわかっていながら、
楽しい会話は尽きない。
 
メンバーとも話したが、S家は本当に暖かい家庭だった。
MSちゃんはすてきな子だなーと前から思っていたが、ご家族みんな素敵だった。
 
そういえば、自然学校の講座で「大切なもの」を発表した時、
MSちゃんは「家族」がテーマだったっけ。
語りながら、家族への感謝の気持ちで涙していたっけ・・・。
 
こんな家庭で育ったMSちゃんは、
自然学校でもそうだったように、
日常でも周りの人たちと暖かなよい関係を築いていているのだろうな、
本人自身が母親になったらそれをもっと素敵にしていくのだろうな・・・。
 
どんな「家族観」「家庭観」を持って育つかは、大切だなぁとあらためて思った。
 
 
  
夜もふけて、寝る時間。
女性の客人5名は、畳の部屋2つをぶっ通しにしたところで布団を並べ、枕を並べて、
網戸を通り抜ける風の涼しさを感じながら眠った。
 
 
 
大勢で楽しくおしゃべりしながらご飯をいただき、
みんなで枕を並べて眠る・・・。
 
子どものころ夏休みにいとこ達が祖父母の家に集まった時のことを思い出し、
とても懐かしい気分になった。 
 
そして、このような体験が、私自身の子ども時代にあったことを幸せに感じた。
 

 

2007年07月13日

サロン・ド・もー

070604-1.JPG 
 いろんな植物が集まってこそ、
 多様性のある一つの森になる 
 
 /ハテルマギリの咲く頃 
 : 2007年春 波照間島

 
 
 
 

私の話を聞いていたオットが、そうネーミングしてくれた。
ふむふむ、面白いかもねー、そういうことやると。

今週は、先月から写真を展示しているレストランに
2回行ってきたのだった。
(展示は今月29日まで
 http://blog.livedoor.jp/gogoyaima/archives/50932915.html)

2回とも、お仲間が写真を見るのと、
久しぶりの再会を兼ねて。

昨年の写真展もそうだったが、
それを機会に、
久しぶりに再会できたり新たな出会いがあったりと、
思いがけなく人とのコミュニケーションがいろいろ生まれるのも、
なんともうれしく楽しいものだと思う。


1回目は、Hさんとその友人Mさんと。

HさんからMさんを引き合わせたいと、
随分前からおこえがけいただいてたのに、
昨年の写真展には日程が合わず、
晴れてご紹介いただける運びとなった。

3人とも、
それぞれの立場で似たような対象へのサポートを
仕事としていることもあり、
情報交換に花が咲く。

3人ともが、後からメールで「今日はしゃべりすぎましたー」
と気にしていたくらい盛り上がった。

今度は、ゆっくりお酒でも飲みながら
存分に語り合いたいものですね!


今日は、写真仲間のNさんと久々に会うことになっていた。
お店には、偶然MNさんがお連れの人と来てくださっていた。
MNさんとも久しぶり♪

「写真、見に行きますねー」とは連絡いただいていたが、
いつだったかわからなかったので、
偶然同じ日の同じ時間帯にその場に居合わせたことがうれしい。

NさんとMNさんは、顔見知りくらいかな?と思っていたら、
結構交流があることがわかり、
テーブルをくっつけて4人でランチと相成りました。


それぞれの趣味の話やら、
最近のマイブームの話など、
お仲間の意外な一面もうかがい知れたりして、
とても楽しいひと時。
そして、お互いに刺激を受けあう。

あっという間に2時間ほどが経ってしまってました。

10月には、昨年やったカフェで、6日間だけまた個展をやる予定。

カフェのママさんが、
「最終日が週末だから、
 ドリンクやケータリング持込みして、
 パーティーみたいにしてもかまわないわよ」
と言ってくださっている。

作品を見に来たついでに、
新たなご縁が生まれる場があってもいいかもなぁ。

昨年も、図らずも平日夜に
同時に5つの関連の人たちが一堂に会し、
そこから新たなつながりが生まれたりしたものな。

「私と誰か」、という「線」のつながりが、
「面」になっていく面白さを感じた。


やってみるかな? サロン・ド・もー・・・

2007年07月06日

よりよい人間関係ワークショップ第4回目

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 みんなちがって 
 
 みんないい

 /公園の花壇  : 2004年 横浜 
  
 
 
 
前期コース最終回である今回のテーマは

 「価値観の多様性を知ろう」


前期コースは、
 ・自分の他者へのコミュニケーションのあり方のふりかえり
 ・他者の中で自分らしさを確認する
 ・「違い」を前提としたコミュニケーションの重要性の確認
 ・コミュニケーションスキルの実習と生活の場での実践
などがテーマです。
 
 
 
その集大成として、
価値観の多様性を実感していただくワークと
まとめのワークを用意してありました。

 
が、前回書いたように、
参加される方に伝えたくて残しておいたレクチャーとワークがあったので、
まずはそれをやりました。
 
他者に対する関わり方をふりかえる ということがテーマです。
 
今回から参加された方もいらっしゃいました。
 
その方にもタイムリーなテーマだったようで、
安全で安心できる場の雰囲気の中、
初対面にもかかわらず本音トークが展開しました。
 
 
 
  
2年前に受講して、2回目の参加の方は、
ワークで学んだことを日常で実践し、
自分自身が成長した点や、
良い方向に変わっていった関係の実際の例を話してくださり、
ファシリテーター冥利につきました。

「過去と他人は変えられない」

自分から関わり方を変えることで、
関係のあり方を変えることで、
発するメッセージ、表現を変えることで、
相手の反応が変わるかもしれない。
 
それが積み重なって、関係が変わるかもしれない。
 
今までのやり方で行き詰っているのなら、
今までやれてこなかった方法を、やってみましょうよ。
 
まずは、あなた自身から。
 
 
 
後半は、価値観の多様性を実感するワーク。
そしてまた、自分の価値観を再確認していただきました。
 
周囲の人たちと、特に大切な人たちと
よりよい人間関係を築いていくためには、
相手を理解する姿勢とともに、
「わたし」をわかってもらうことも大切です。
 
そのためには、まず、自己理解を深めることが大切です。
 
 
 
今日のワークでの気づきを、
ぜひ今後の人生に役立てていただけるといいなぁと願いながら、
2007年前期コースが終了しました。
 
 
 
後期は8月スタートです。
前期が、他者とのかかわりの中で自分に気づくことが中心としたら、
後期は、自分の少し奥を見つめていくワークが中心です。 [詳細]