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記憶と自己イメージ

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 広がる波の 彼方から
 何が呼ぶと いうのだろう

(「GO!GO!トリトン」作詞:林春生)
/波照間島:2004夏





まったりと起きた日曜の朝、朝食を食べながらたまたまつけたCSテレビで、
手塚治虫の「どろろ」という白黒アニメをやっていた。


  (この番組は、私の記憶にない。
   しかし、白黒で絵も動きも単純だが、今日のストーリーは大人でも充分に楽しめる脚本で
   人間の心の闇、狂気をうまく表現していた。次回も見たいと思ってしまった。)



「こんな昔のアニメをやるのだったら“海のトリトン”が見たいなぁ」と思っていたら、
「どろろ」の次に、偶然にもトリトンが始まった!





歌が好きなんですよ!このアニメ。
といいつつ、実のところストーリーは全然覚えていない。
トリトンという少年と、白いイルカが登場するということくらいの記憶。


しかし、歌が始まったら、それにあわせて
おぼろげな記憶をたぐりよせながら自然と口ずさんでいる自分がいる。


  歌詞はこちら 
    http://www.jtw.zaq.ne.jp/animesong/u/toriton/gogotoriton.html

  ストーリーはこちら
    http://broadband.biglobe.ne.jp/store/anime/toriton/



番組前段のあらすじを見ていると、
どんどんと忘れていた記憶がよみがえってきた。


トリトンがアトランティス大陸と関係のある人物だったとか、
悪役が「ポセイドン族」という名前だったとか、
持っている短剣は「オリハルコン」という名前だったとか、
イルカの友だちにはいろんな性格があったとか・・・





そういえば子どもの頃は、アメリカか何かのテレビドラマで
「アトランティスから来た男」といったタイトルの番組もあったことも思い出した。


アトランティスや、ムー大陸ってどんなところだったのだろう?と、
子ども心に胸ときめかせ想像しようと試みたものだ。
あの時代、世界的になぞの大陸ブームだったのかもしれないとも考えてみた。


この主人公、「気をつけ」の姿勢のように手を両脇に添え、両足を閉じたまま、
身体だけバタフライのようにウネウネと波打たせるという不思議なフォームで泳ぐのだ。
プールでよくマネをしていたが、もがくだけで全然前へ進めなかったという
おバカな記憶までよみがえってきた。





そんなことをブツブツ言いながら見ている私にオットが言う。
「壮大なスケールのものって好きだよねぇ・・・」


言われてみればそうかもしれない。
その先に世界があるのだろうかと想像力をかきたてさせるような
冒険心をそそのかされるような風景や詩や物語が好きかもしれないとふと思う。


今日だって「水平線の終わりには・・・」の歌詞が始まったら
「おぉ~」とか言いながらニコニコして正座して姿勢を正していたり、
日頃も「万里の長城を歩いてみたい」とつぶやいたり、
「独身時代マチュピチュに行きそこなったのがいまだに残念だ」と思い返したり
「男だったらバイクでアメリカ大陸縦断したい」と言ってみたり、
振り返ると秘境への旅が結構好きだったり・・・





北アルプスなどの登山をやりたかったのは、
「アルプスの少女ハイジ」の
高山のお花畑やハイジの暮らしに影響を受けたからだという自覚はあり、
海か山かといえば、私は「山派」人間だと、数年前まで思っていた。


しかし、沖縄に行ってからは、「海」もいいなーと思い始めていた。
記憶をたどると、実は昔から航海モノの物語も好きだったのだと、今回再確認した。


  オススメの航海モノファンタジー

    ●「影との戦い」(ゲド戦記1)
     (その後のシリーズもいつか読んでみたい!
      この夏、スタジオジブリが映画化するらしいから、楽しみだ)

    ●「朝びらき丸東の海へ」 (ナルニア国物語)


実は、ここ数年熱を上げている「波照間島(沖縄県竹富町)」も、
小学生の頃、国語の教科書に載っていた灰谷健次郎の「太陽の子」で
その島の名を知って以来ずーっと
時々思い出しては「いつか行ってみたい」と思っていたのだった。


数年前、初めて沖縄(本島)に行って、
心の隅に残っていた「あの島へいつか行ってみたい」という思いが再燃し、
「実際に行く」というアクションを起こすに至った。





忘れていたこと(無視していたこと、ふたをしていたことも含む)を思い出すことで、
自己イメージ(自分で自分をどうとらえているか)が変わることがある。
行動が変わることがある。


カウンセリングでも、そのようなアプローチがある。


たとえば、自分のある性格傾向に引っかかってそこに視点が集中して視野が狭くなり、
自信を失っている時、
そうでない部分や力もあることを思い出すことで、気持ちが楽になることがある。


キャリア・カウンセリングで、
今までの職業経験や人生経験の棚卸しをすることにより、
自分が忘れていた経験や能力を思い出すことで、
自分に自信や力ややる気がよみがえり、力強く動き出すことがある。





他者に対してもそうだ。


内観療法といわれるものでは、
親や他者に対して、「していただいたこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」を
思い出していくうちに、
その相手への感謝の気持ちや、その相手から大切にされていた実感がよみがえるという。


わだかまりのある親子関係や夫婦関係でも、
相手から愛されていた証を思い出すことで、
それまで抱いていた相手への怒りや様々な暗く冷たい気持ちが氷解し、
関係が改善することもある。





そういう心の変化を聞いたり目の当たりにした時、
いつも意識の表面にあってよく認識しているもの(イメージや感情や考え)だけで
物事を判断すると、
時に偏ってしまうこともあるのだということに気づく。





いつものものの見方、いつものやり方で行き詰った時は、
いつもと違うものを見て、いつもと違うやり方をしてみると、
頭の中が刺激されて、思いもよらない突破口が見つかるのかもしれない。





いつもは見ることのないアニメ番組を見たことで、
今日の私も、頭の中が刺激を受けてしまったようだ・・・






  *余談:
   
    「GO!GO!トリトン」を調べている時にわかったことだが・・・
    歌っている人は、「ヒデ夕樹(ヒデ・ユウキ)」という人らしいが、
    なんとー、日立のCM「この木何の木」を歌っている人と同一人物なのだそうだ。
    
    他にも「快傑ライオン丸」~風よ光よ とか、「人造人間キカイダー」とか・・・。
    (年がばれる)
    子ども心に「カッコイイなー」と思っていた歌声は、同一人物だったことを知り、
    今日は驚いた日でもあった。

    (男兄弟で育ったもんだから、こんなのばかり見ていました)

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